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2006年5月28日 (日)

K-1 WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント決勝戦 6月30日(金) 開催

魔裟斗選手と小比類巻選手が初戦激突となったMAXは見所満載、予想が難しい状況となった。

アンディ・サワーVSヴァージル・カラコダ

前回優勝者のアンディがカラコダと対戦する。前回カラコダはブアカーオを苦しめ、善戦をした。成長著しい選手だ。カラコダはマイクベルナルドのトレーナー、スティーヴカラコダの息子で、あの闘争心あふれるお父さん譲りのファイトが魅力的だ。ただ、前回ブアカーオと対戦したときは、頭を下げて、ひたすら距離を縮めパンチを浴びせたスタイルがムエタイにはまったが、アンディには通用しないと考えられる。

アンディは若いのに戦跡はすでにベテランの域に達しているほど数をこなしている。そして、ほとんど勝っている。アンディは手数が多く、パンチ・キックの出し方のバランスが良い。距離を詰められると、フック・アッパーが来て、距離が離れるとミドル、ローが飛んでくる。シュートボクシング出身なので、組み付きにも強く、組み付かれて転ばされることはほとんどない。カラコダが通用しない理由である。

手数が多い選手にありがちだが、足が揃うことが昔よく見受けられた。カウンターをもらうと、足が揃っているので下がることが難しく、攻撃をもらいやすい。根性があってダウンしないために、脳のダメージが深刻なのではと心配している。

 戦績からいっても、アンディの勝ちは間違いない。

アルバート・クラウスVSドラゴ

 クラウスも最近はぱっとしない。もともと強い選手で、パンチのバランスがよく、蹴りもバランスが良くなってきたので、今後も伸びる素材が沢山ある選手だと思われる。初代MAXの優勝者で、魔裟斗選手を決勝で倒しての優勝は強烈に残っている。

 MAXは最近防御力が向上してきて、KOそのものを見ることが珍しくなった。よほど実力差が無い限りはほとんど判定になってきてしまって、クラウスやアンディがその閉塞感を打破する一番手ではないかと思っている。

 パンチスタイル専攻になれば、ある程度危険を冒さないと相手を倒すことはできなくなる。蹴りも重要だが、やはりパンチのほうがKO率は高い。蹴りは前に出ながら手数勝負は難しいだろう。人間は足で立っているからだ。前進しながらパンチはカウンターが怖いが、攻撃は最大の防御はやはりキックボクシングでも通用する戦術だと思う。

 ドラゴは突進力は抜群だが、防御力が今一なので、クラウスの得意なカウンターが出れば確実に勝てると思われる。この一戦はクラウスが勝つだろう。

ブアカーオ・ポー.プラムックVS佐藤嘉洋

今大会一番の見所ではないだろうか。佐藤選手はジャブや膝、ロー、を確実に当てていけるリーチと間合いの取り方の上手さを持ち合わせている。ムエタイキラーとまで称された佐藤選手が、ブアカーオ相手にどのような戦いをするか大変興味がある。

 とても早い攻撃をするわけでもなく、とくに派手な技を繰り出すわけでもない佐藤選手。これといって一発があるわけでもなく、とにかく淡々と攻撃をあて、相手に付け入る隙を与えないスタイルが今までの選手にはいないタイプだった。肘、膝があるルールだと佐藤選手は今後よほどのことが無い限り負けない選手になるだろう。

相手が来る、引くときに当てる攻撃のタイミングが絶妙過ぎるからだ。距離をガンガン縮めてくる相手にも肘、膝で迎撃できるだろうから、相手にとって大変やりづらい相手であることは間違いない。

 MAXは首相撲での膝攻撃は一回のみというルールがある。佐藤選手はカラコダ選手に負けたときに、今までのスタイルから脱却できなかったことが敗因と思ったとのこと。シビアな考えは、年齢から考えると老獪なような気がするし、今後も伸びシロがあるなと思わせる選手である。

 ブアカーオが魔裟斗選手を倒して優勝した際、神がかり的な足技で前蹴り・ミドルで相手を翻弄した印象が強すぎて、なんていうスタミナだと強烈な思いがよみがえる。

 武田選手をパンチで倒したり、ブアカーオもムエタイ選手としては本当に強い部類の選手だと思わせる選手の一人である。今回の試合では佐藤選手が184cm、ブアカーオ選手が174cmと10cmのリーチ差がある。

 ブアカーオの武器は相手に攻撃をさせないこと。そして、自分の攻撃を当て、相手に何もさせないうちにいつのまにか試合が終わっているという具合だ。攻めても、距離をとってもやりづらい。そんな戦法がブアカーオの真骨頂だ。

佐藤選手も戦法が似ている。似たもの同士の戦いは距離がキーポイントになると思っている。限りなく凡戦になるか、とても面白い試合になるか。

 やはり、今後のMAXは日本人に盛り上げていただきたいので、佐藤選手に勝ってほしい。

スーパーファイト 武田幸三選手

武田幸三の復帰第2戦をメーンに、新日本キック協会「BRAVE HEARTS 2」が5月21日東京・後楽園ホールで行われた。

今回迎え撃つのは、韓国ミドル級の金成植。結果は引き分け。4月ムエタイ戦士に負けて、今回は引き分け。武田選手の戦績が最近ぱっとしない。

 目の手術、首の矯正、選手生活が長ければ故障なしという訳にはいかず、段々厳しい戦いを迎えなければならなくなってきた武田選手。

 ファンとしては、無責任にも武田選手の試合が見たいと思ってしまう。ただ、本人も「お客さんに必要ないといわれれば引退する」といっていることからも、続ける限り悔いのない試合をしていただきたいと思っています。今回一番応援したい武田選手。

 武田選手がんばれ!!

魔裟斗VS小比類巻貴之

 K-1リベンジや、ホーストVSサップのようにK-1は復讐をポイントにした宣伝が上手い。今回もしてやったりと谷川Pの思惑を感じてしまう、そんな一戦。魔裟斗選手がデビューしたての頃、魔裟斗VS小比類巻が実現している。その時は小比類巻選手の勝ち。そのリベンジを果たし、現在1勝1敗の戦績同士で今回決着をしたい両者。小比類巻がどれくらいボクシングできるかによるのではないかと予想が立つ。魔裟斗選手には小比類巻の飛び膝はきかない。魔裟斗のジャブやローも小比類巻には有効打にならない。

 お互いが様子見に走る試合展開から、急展開を見せる場面は3Rだろう。両者はお互いを知り尽くし、ことある度にライバル視してきた経緯がある。両者が切磋琢磨してきたからこそ成長著しいのではないか。そんな両者が激突する試合。ただ、どちらもMAXやミドル級の立役者だけに、実際はあまり見たいようで見たくない試合。私としては、両者の思い入れも強いだけにどちらも頑張って欲しい。競技の世界は勝ちか負け。厳しい世界での結果は絶対だ。魔裟斗も小比類巻も悔いの残らない試合をして欲しい。

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